「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 著 橘玲」の内容と感想について

こんにちは、すのーです!

今回の本も図書館で大量に借りてきたビジネス書の内の一冊です。

表紙が金持ち父さん貧乏父さんみたいな感じだったので借りてみました。

本書でも金持ち父さん貧乏父さんについて触れてあります。

本書は2002年に発売された本の改訂版です。

金持ち父さん貧乏父さんはお金の哲学、考え方についての本です。

なので金持ち父さん貧乏父さんの内容は抽象的かもしれません。

一方でこの本は制度の歪みを利用することについての具体的な方法について結構書いてあります。

制度というのは変化するものなので、この本に書いてある話は今では通用しないものもあるかもしれません

この本を読むときはその点に注意していただきたいです。

金持ち父さん貧乏父さんを書いた、ロバート・キヨサキ氏の本と法人化や節税術など、原理や原則は同じだと本書には書いてあります。

しかし、読了してみた感触だと、金持ち父さん貧乏父さんとは本質的な部分が結構異なった本だなと思いました。

金持ち父さん貧乏父さんは、法人化や節税術を原理原則としているわけではないと思います。

確かに法人化や節税術についても書いてありますが。

私の思う金持ち父さん貧乏父さんの本質については後述します。

前置きが長くなりましたが、内容に入っていきましょう。

PART0黄金の羽根ができるまで

筆者は黄金の羽根を

制度の歪みから構造的に発生する『幸運』手に入れたものに大きな利益をもたらす。

と定義づけています。

制度の歪みから発生する利益を得るにはその制度のことをよく知らなければいけません。

「ゲームを楽しむためには、ゲームのルールを良く知らなければいけない」

、「構造的な歪みはいつか必ず顕在化する」

と本書では書いてあります。

例えば裁定取引アービトラージ)という手法を知っていますか?

市場によって、同じ株でも異なる価格で売られていることがあります。

その価格の差を利用して株式などを売買することを裁定取引アービトラージ)といいます。

私も、仮想通貨でアービトラージをすることについて勉強していた時期があります。

結局やりませんでしたが。

このように、価格に差異が生まれる理由は多くの場合は市場(マーケット)が歪んでいるからだと筆者は書いています。

このような歪みの中でその気になれば誰でも利用できる歪みが「社会制度的な歪み」だと書かれてありました。

ここからその社会制度的な歪みを利用する方法について結構具体的に書かれてありますが、具体的であるが故に、今では通用しないものもあるかもしれません

なのでこのブログでは、具体的な部分は割愛したいと思います。

PART1人生を最適設計する資産運用の知識

本書ではお金持ちの方程式として、

資産形成=(収入ー支出)+(資産×運用利回り)

と書いています。

なのでお金持ちになる方法は以下の3つしかないと書いています。

1、収入を増やす

2,支出を減らす

3,運用利回りを上げる

これは正しいと思います。

しかし、筆者は金持ち父さん貧乏父さんの要約を以下のように表しています

「金持ち父さんになりたければ、

①まずは収入を増やしなさい

②次に支出を減らしなさい

③さらにリスクを取りなさい

④サラリーマンを辞めて起業しなさい

⑤税金を払うのをやめなさい

⑥家計のバランスシートを作って自分の資産と負債を管理しなさい」

私は中学1年生のときに金持ち父さん貧乏父さんを読み、その本はもちろん、他のロバート・キヨサキ氏の本も見つけては読んでいます。

一回読むだけでなく何冊もの本を繰り返し読んでいます。

もはや、ロバート・キヨサキ氏のファンと言ってもいいくらいです。

そして、私はこの要約を見てロバート・キヨサキ氏が言っていることとかなり違うことが書いてあるなと思いました。

私はロバート・キヨサキ氏の本を十数冊ほど読んでいますが、「サラリーマンを辞めて起業しなさい」ということは強調するほど書かれていた本は見たことがありません。

金持ち父さん貧乏父さんではむしろ「私は本当にやる気がある人でないかぎり、会社を興すことを勧めない」と書いてあります。真逆です。

ロバート・キヨサキ氏が書いた、起業について書かれた本はありますが、サラリーマンを辞めて起業しなさいと言っているわけではないと思いました。

その本についてもいつかブログで紹介できたらなと思います。

キヨサキ氏は、世の中の人々を4つのクワドラントに分けています。

その内のビジネスオーナー、インベスターのクワドラントに行くことについては確かに書いてありますが、サラリーマンを辞めて起業しなさいとは書いていないと思います。

キヨサキ氏の言う「自分のビジネスを持つ」とは本当の意味での資産を増やし、それを維持することを意味しています。

本当の意味での資産とは持ち家のような自分の懐からお金が出ていくようなものではなく、自分の懐にお金が入ってくるようなもののことを指します。

金持ち父さん貧乏父さんという本の本質は、ファイナンシャル・インテリジェンスを高め、働かずに得ることができる収入(不労所得)を増やそうと言っていることにある思います。

サラリーマンでも金持ち父さんの教えを実行することは十分可能だと思います。

ファイナンシャル・リテラシーを高めれば、投資のリスクは減らすことができるとキヨサキ氏の本では書いてあります。

キヨサキ氏は確かにリスクをとることを大切にしていますが、一方でリスクを減らすことをとても重要視しています

また、本書(お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方)ではキヨサキ氏の親友の父親(金持ち父さん)は、大きなビジネスを手掛けながらも質素な生活をしていたと書いてあります。

しかし、金持ち父さんは投資用の不動産を必要なだけ手に入れたあと、素晴らしい大邸宅に住んでいたと「金持ち父さんの投資ガイド入門編」には書いてあります。

キヨサキ氏いわく「ぜいたく品は資産に買わせる」らしいです。

この本もブログできちんと紹介したいです。

金持ち父さん貧乏父さんは私のバイブルみたいなものなので、このブログでいつか紹介できたらなと思います。

「黄金の羽根の拾い方」の筆者は純利益の確保が重要だと言っています。

また、投資のコストに気づかない人は金持ちになれないと言っています。

投資のコストとは、手数料のことです。

筆者は、ノーベル経済学賞を受賞した人について紹介しています。

その人は「最も効率的なポートフォリオとは市場全体に投資することである」といったそうです。

要するに市場全体の動きに連動するインデックスファンドに投資しなさいということらしいです。

この理論の正しさは株価の動きがランダムウォークであることを前提とすれば、数学的に証明されているらしいです。

ただ、経済学者の未来予測は当てずっぽうとほぼ変わらないという研究結果もあるらしいです。

経済専門家も対して役には立たないということが科学的に証明されたと書いてあります。

筆者は不動産投資についても書いています。

しかし、その不動産投資に関する話は、持ち家を買うことにしか焦点が当てられてないんじゃないかと思えてきます。

筆者は持ち家を買うことも不動産投資だと言っています。

筆者は、何も持ち家が良いと言っているわけではありません。

市場経済では、賃貸と持ち家に優劣はないと書いてあります。

そして、不動産投資については、キャピタルゲインのことしか考慮されていない感じがしました。

キャピタルゲインとは買ったときの価格と売ったときの価格の差で出た利益のことです。売却益です。

不動産投資の大きな魅力は、その不動産から家賃収入が得られることにあります。

ロバートキヨサキ氏も不動産をいくつも所有しています。

キヨサキ氏にとっては、キャピタルゲインはあくまでもサブで不動産から安定した不労所得を得ることを大切に思っているように感じます。

私も、将来は不動産投資をしたいと思っていますが、キャピタルゲイン狙いで行おうとはあまり思っていません。

もしかしたら、不動産投資に関して、持ち家を持つことや売却益を得ることを目的にする人が多いからこのような内容を書いたのかもしれません。

筆者は生命保険は損をすることに意味があると言っています。

保険は不幸の宝くじだと例えています。

偶然に起こる不幸によってお金が支払われるからです。

保険は損をする可能性が高い商品だから、最低限の保険さえ確保できればそれ以上は無駄らしいです。

PART2人生を最適設計するマイクロ法人の知識

本書では最速の資産形成は税金を払わないことだと書いてあります。

節税するために個人が法人を作ることがこの本の根幹をなす考え方のようです。

このことを母に言ったら、不動産の場合は法人化して効果があると言われるボーダーの年収は、少し前だと800万以上くらいだそうです。

多分不動産以外でも同じようなもので、その話はかなり収入のある人向けだねと言われました。

ただ、この本では例として年収500~600万くらいの人が出てきます。

個人が法人を利用して合法的に税コストを下げるには4つの基本的なルールがあるそうです。

1,所得税の発生しない範囲で給与を決定する。

2,所得税の発生しない範囲で家族を雇用する

3,生活費を法人の経費に振り替える

4,個人資産を法人名義で運用する

このうちサラリーマンが活用できるのは4だけで、ほかは税引前の収入を法人で受けなければいけないそうです。

法人になれば自分の給料を自分で決定することができます。

そして自分が払う税金は自分で申告する申告納税制です。

申告納税では裁量の余地が大きいため同じ収入の人でも納税額にかなりの差がつくらしいです。

最適年収の条件は

1,課税所得をゼロにする

2,社会保険料を最小化する

ことだそうです。

法人になれば個人よりも融資の機会は一気に広がる上に、自営業者が法人化すれば税、社会保障費のコストを大きく節約することが可能になるそうです。

その後は、融資をどうやって受けるかの話や税務調査についての話がありました。

国税に23年以上務めると無試験で税理士になることができるらしいです。

不思議な制度ですよね。

国税OBの税理士は全国の税理士の半数に及ぶと書いてありましたが、少し調べたところ実際は3割位らしいです。

国税から起業の顧問税理士への”天下り”構造があると書いてありました。

少し調べたところ、国税OBの税理士への税務署からの顧客紹介は現時点ではなくなったようです。

PART3人生を最適設計する働き方

筆者によると世の中の労働者はクリエイティブクラスとマックジョブに二極化されていくらしいです。

マックジョブとは誰でもできる仕事をする層のことを言って、マックの仕事が代表例らしいです。

クリエイティブクラスは比較的高い収入を得るそうです。

クリエイティブクラスの中でも俳優やアーティストなどのクリエイターと、医師などのスペシャリストで大別されるそうです。

クリエイターとスペシャリストの分類は、その仕事が拡張可能かどうかで分けられるらしいです。

映画は、一本取れば現地に行かなくても世界中で映画が公開されて収入を得ることができるます。

得られる富に上限がありません。

そういうことなので俳優の仕事は拡張可能です。

一方で医師は、収入は高いですが、手術件数や患者の数によって上限が決まります。

なので医師の仕事は拡張不可能という事になります。

筆者はこの超高齢化社会を生き延びる術は「自分の好きな仕事をする」以外にないと言っています。

自分の好きな仕事をするためにどうすればいいかは書かれていません。

この本は

「経済的に成功するためには、経済合理的でなければならない。

国家は神聖なものでも、崇拝や愛情の対象でもなく、人生を最適設計するための道具だ」

という言葉で締めくくられています。

このブログは以上となります。

年収が1000万前後あり、独立可能な職業についている人(SEなど)が、2002年に読むのにはいい本だと思います。

もともとの本は累計30万部のベストセラーになったそうです。